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儀一の独り言

中世城館跡を好む儀一が、城館を調査したりした事を語る独り言ブログ。

図面作成の日

本日は午後から天気がやや回復したものの、相変わらず強風が吹いているので自宅にてお絵かき。

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前回挫折したままだった寄居町の花園城をようやく書き上げた。
これほど複雑な山城は今回が初めてだったので、よく見ると間違いや粗さが目立つ。
プリントアウトしてから見なおしてみたら、書き漏れがいくつもあったので、原稿に再記入。
お絵かきをし続けた数年後に、再度調査してどの位この絵と違いがあるのか?今から楽しみだ。

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今回描いてみて思ったが、現地調査用の地形図に載せている1cm(現物は10m)のマスを、
このお絵かきにも載せてみた方が、もしかすると長さの把握がしやすいか?
破線が0.5cm(5m)で、なんとなく大きさ(距離)が把握し易くなったような・・・
でもこれだと自分の調査の雑さが目に付いてしまうな。

まだ調査して下書きをしながら放置しているお絵かきもあるので、
そちらにも手を出してみるか。
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  1. 2013/04/07(日) 19:21:21|
  2. 研究の事

晴れのち花粉

今日も気合入れて長瀞町の仲山城へ行って来た。
もちろん目的はお絵かきの練習。
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二枚の写真は同じ仲山城の遠景写真だが、空の色がかなり違う。
原因は・・・

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この山全体から沸き起こるような煙。
これは山火事ではなく、スギ花粉。
現地に到着した時点で、すでに大空はスギ花粉の天下になっていたのである。
見ているだけで目に悪そうなので、今回は藪突撃用のゴーグルを装着の上での探訪となった。

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お絵かきをしながら探訪すると、今まで見逃していたような遺構もしっかり見る事ができる。
そういえば仲山城にもこういういい堀切があったっけなっと思い起す一面も。

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仲山城本曲輪付近から同町天神山城を望む。
流石に花粉でガスっていて見通しが少々悪い。
なお、右下の鉄塔は中東京幹線327号の頭。

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お絵かきをすると、こういう城の鳥瞰図も描きやすくなる。
出来た絵を見てビックリした事は中田正光先生の『秩父路の古城址』で描かれている仲山城の絵にそっくりだった事。
もっとも同じ城を描いている訳だから似てない方が問題なのではあるが。
それにしても今日の花粉の嵐は凄かった。
  1. 2013/03/10(日) 21:37:35|
  2. 研究の事

しくじりの縄張り図

本日は大変お日柄が良かったので、縄張り図描きへ。
恐らく今シーズンもあと一ヶ月ちょっとだと思われるので、
なるべくお絵かきの修行をするものとす。

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今回選んだ城は寄居町にある花園御岳城である。
実を言えば花園御岳城に行くのは初めてであったりする。
ネット上の情報通り麓の少林寺に車を停めさせていただき、
羅漢山経由で花園御岳城へ向かう。

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途中で五百羅漢と呼ばれる石像郡の中を登っていく。
所々面白いポーズをしてたりするので、楽しませてもらいながら登る。
流石にロダンの「考える人」のポーズをする像は居なかった。

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かくして花園御岳城の本曲輪に到着する。
曲輪に入ったら多くの山岳信仰用の石碑があったので、ある意味驚いた。
ここまで信仰用の石碑が多い所はそう多くない気がするが・・・。
それに毎日掃除をする方がいるのか、石碑の前は落ち葉一つ落ちてなかった。

早速本曲輪の周囲をグルグルと回り、曲輪の形状を書き込んでいく。
この本曲輪の形状を間違えると縄張り図全体が狂うのでしっかり歩測していく。

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驚かされたのは山の斜面に本当の意味での「空堀」があった事。
これが透過性なければ水堀になれちゃうぐらい土塁で囲ってある。

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随所に竪堀を設けており、なかなか面白い縄張りをしている。
かくして2時間ほど全体を回り、下書きを元に浄書した。
ところが!!

花園御岳城縄張り図(欠陥)
完成して気付いたが、地形図が1000:1のサイズではなかった!!
だが、縄張り自体は1000:1で描いており、スケールを載せると矛盾が生じてしまう。

って事で、ただ今撃沈中・・・。
  1. 2013/02/25(月) 22:36:44|
  2. 研究の事

儀一は北風に負けた

今日は仕事が休みなので、縄張り図修行のため幾つか城を巡り、練習した。
そして今日最後に訪れたのが小川町の中城である。

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比高差おおよそ10mちょっとの舌状台地の先端に作られた城で、
周辺が市街地化しているにも関わらず、その保存状態は素晴らしい。
国指定史跡になった他の比企郡の城にも引けは取らないと自分は思う。

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遺構の保存状態もさることながら、藪が無いというのもポイントが大きい。
これなら縄張り図初心者の儀一でも練習する事ができる。
ところが、この時間になって強烈に冷たい北風が吹き荒れた。
この風に吹かれている内に我が士気は右肩下がりな状態に・・・。

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陣屋沼に日が落ちて、縄張り図修行は本日これまで。
写真左側が中城。
これから粗い下書きを元に、自宅にて縄張り図の浄書に移る。

中城図面(儀一謹製)
等高線は通常10m単位で描写するのだが、比高差10m程度の舌状台地なので2m単位で書く。
周辺が市街化しているので、公共の建物のみを書き、調査日などの記入もしておく。
やはり製図用のペンとインクはボールペンとは全然違うのがこの図を見て思う。
一応図の原寸は1000:1サイズなのだが、ケバの書き方がヘタなのでこのサイズ。

さて、明日も縄張り図描きの修行に行くとしよう。
  1. 2013/02/24(日) 22:42:36|
  2. 研究の事

浄書用ペンは美しきケバを生み出す

この所、仕事と並行して色々と勉強していて忙しい。
この勉強というのが中世城館跡に関わりの無い法律関係なので、
文面を理解するのに四苦八苦という感じだったりする。
もっとも「専ら」を「もっぱら」と読むと知る機会があったので
それはそれで何よりだったりする。

さて、こう別の勉強ばかりしていては頭がショートするので、
久々に城館関連の事をちょこっと。
以前調査していた縄張り図を元に気分転換にお絵かきする。

resize12261.jpg
場所はかれこれ二年前に訪れた毛呂山町の竜ヶ谷城。
ここって人によっては「竜谷山城」と書いてあり、
名称の定まらない城ではある。
一応地名が「竜ヶ谷」なので、まんま「竜ヶ谷城」とす。

今回は新たな試みとして毛呂山町が発行している都市計画地図
(1:2500)A1版一枚300円をベースに描いてみた。
電子国土でも悪くはないのだが、こちらの地図は2m単位で等高線があるので、
より現地の地形に近づけた縄張り図を書く事が可能。
更に浄書用のペン(万年筆?)で書く。
一年程前に「ケバを書くのが苦痛だ」ってブログでボヤいた記憶があるが、
書き慣れてくるとケバを書くのに愛情がこもって来るから不思議。
かくして書いた絵が下のもの。

竜ヶ谷城
実際に現地に赴き、地図と実際の地形の違いを修正。
細かく見るとだいぶ絵が粗いが、1時間で書き上げたのでそれは仕方ない。
曲輪の形を書き、それにケバを入れて現地の地形を表現するのが実に楽しい。
やはりボールペンでチョチョイと書く線とは全然美しさが違う!!
他にも越生町の高取城も描いたが、もう一度現地に赴いて修正が必要なのでまた後日。

そろそろ縄張り図描きがなれてきた感じがあるので、寄居町の花園城あたりも挑戦してみたいかも。
ただ、堀切の表現力がイマイチなので、それをクリアしないといかんな。
  1. 2013/02/15(金) 12:33:23|
  2. 研究の事
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