●三沢氏館(埼玉県秩父郡皆野町)
色々と資料を見ていたが、丹党三沢氏の居館はどうしても分からなかった。
正確に言えば土地も変わり、それを伝える人も居なくなってみんな分からなくなってしまったというのが現状であろうか。
そんな所だが、ちょいと推定地である字坊ヶ谷戸へ赴いた。

上三沢のバス停付近には八幡神社があり、このあたりを坊ヶ谷戸と呼ぶ。
三沢地区の小字を調べても館跡関連の名前はここぐらいしかなかったので、真っ先に訪れてみた。
どうもこの裏山が怪しいような・・・

裏(西のバス通り)から見るとこんな感じ。
確かに川が流れて堅固に見えるが、三沢氏の居た時代に堅固さを求める必要性が乏しくも。

つづいてその丘の頂上。
地形があくまで自然地形で、砦という予想は崩れた。

八幡神社より東を見渡す。
稲刈りの終わった田んぼが山間に広がっていた。
ふとその景色を見ていると車で颯爽と現れた年配の男性。
どうやらこちらの行動を不審に思ったらしく声をかけてくださったようだ。
自分が三沢氏の館跡をさがしている事を告げて、しばらく話し込んでしまった。
かっての三沢村は東の小川町方面から秩父に抜ける県道があって、人の流れもそれなりにあったという。
戦後その県道はなくなり、それまで主要産物であった織物も作られなくなって寂れてしまったという。
歴史は全然知らないという事だったが、こちらの話を楽しそうに聞いておられたので色々と情報交換してみた。
この三沢地区には更に曲谷戸と陣場という地名が残されているという。
これは新しい館跡探索の情報としてありがたく頂戴して、礼をして別れた。
また後日三沢氏の館跡を探す事になりそうだ。
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- 2010/12/25(土) 22:02:19|
- 城館探訪の事(埼玉県)
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