砂久保陣場・・・きっとこれを聞いて砂久保陣屋の方を思い出す人が多いと思う。
しかし、今回は中世城館跡と認識のある「砂久保陣屋」ではなく、「字陣場」の訪問なのである。

その場所は川越市福原中学校から東に600mほど行った辺りにある。
ちょこっと雑木林が残されており、傍らから関越自動車道を通行する車の音が絶えず聞こえてくる。
地形だけで言えば北に向かって緩やかな傾斜になっている。
仮にここを本当に陣として利用したとすれば、北方に対する備えのように思えてくる。

さっきの写真より北を向いて撮影してみた。
今でこそ民家などの建物が点在しているが、中世ごろであれば雑木林か原っぱぐらいしか無かったと想像できる。
「まがい地」巡りで遺構の期待は禁物だが、ちょっとぐるっと回ってみたい。

傾斜地の上の方はまだ武蔵野の緑がよく茂っている。
この道沿いのこの地形なんか見ると林の方がやや高い感じがする。

一歩林に入ってみると、そこは古く懐かしい武蔵野の雑木林が広がっている。
どんどんこういった雑木林が失われている、いつか武蔵野の雑木林なんて死語になってしまうおそれも。
もちろん城館跡と思える地形は無い。
って事でここでの収穫はなし。
思うに一時的にここに陣幕が張られた程度の物で、土木作業などは無かったのではないかと思う。
でも「陣場」は古に戦があった歴史を示す物だから、後世までその事を残して欲しい所。
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- 2011/07/20(水) 06:25:15|
- 城館まがい地の事
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