埼玉県では「関根姓」の割合が他県に比べて非常に多いそうだ。
それを反映してか埼玉県の中世城館跡にも関根氏が居館としていた所は三ヶ所ある。
今回訪問する関根氏館は志木市の河原岸にあったとされる館跡である。
羽根倉の渡しの付近に位置し、徹底破壊と思いきやほんのりと館跡の名残がある。
流石に道路の形状まで喪失(変革)されていたら萎えるが、この微妙な残り具合は好きである。

これが関根氏館のあった場所の遠景。
土手の上からその痕跡を見ると、中世城館跡の慣れの果てという哀愁が漂ってくる。
では土手から降りて、現地を見てみよう。

この道はかって「羽根倉の渡し」があった当初現役だった道で、この先にその羽根倉の渡しがあった。
自分の好きな
「迅速測図」でこの場所を見ると、その渡し周辺には数軒家があったようだ。

その道の傍らに、なにやら怪しげな土盛りがあったりする。
まさか・・・土塁が残っていたのか?と期待したくなってしまうが、真相は不明である。
もしかすると草が盛り上がって土塁に見えるだけかも知れない。
グランド造成される前の状態で見たかったというのが本音。
でもあれがもし館跡の土塁であったとしたら、残して欲しいものだ。
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- 2011/08/10(水) 04:09:42|
- 城館探訪の事(埼玉県)
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