善昌寺城の一部で、南に突き出した丘陵部に作られている。
ここは源氏新田氏の支族である藪塚氏が隠れ砦とした城跡であるという。

この先の森が谷津館であるという。
写真では分かり辛いが周囲からはちょっとした高さがあり、
砦と呼ぶのが相応しいようにも思える地形である。
おお!!実はあまり期待しないで行ってみたのだが、なんとも自分好みの堀が道端にある。
この堀跡を見た直後テンションが見る見る内に高まってしまった。

それを見たら堀底に立って写真と撮らずにいられない。
堀と土塁の競演を楽しみつつ、埋もれかかっている遺構に酔いしれる。
うーん、人にもよると思われるが、自分的にはかなり好みの遺構。
同じ村内にある山上城に比べたら規模がイマイチだが、
自分としてはこちらの方が実にいい!!

特にこの道端にひっそりとたたずんでいる堀がいい。
おかげさまで似たような写真を何枚も撮影してしまう。
山城の堀切もいいが、こういう館跡の堀もなんとも言えぬ味わいがある。

堀底と土塁の比高差はおおよそ3m近くあり、
現役時代にはもっと高さがあったと思える。
ヘタに公園化しておらず、後世の手が加わっていないこの遺構は
自分の中では同村の山上城を超えてしまったのであった。
また訪れたい遺構の一つにランクインした谷津館であった。
スポンサーサイト
- 2012/10/16(火) 02:52:16|
- 城館探訪の事(群馬県)
-
-