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昨日手子丸城を歩きながら、縄張り図を描いてきた。
山頂の背後、南側は急斜面で何かありそうだったが行くだけの勇気はなかった。
北と東に尾根が続いており、そこに幾つもの平場を設けているのがこの城の大まかな構造。
そんな遺構を自分が描いてみると、以下の写真になる。

持参した資料の裏側に突発的に書いたので、微妙に関係ない物が映っているが
ここまで消えていれば気にすまい。
だが、城の範囲と言われている部分の1/3の上記部分を書くのに軽く半日かかっている。
一部書き間違えた所もあってお見苦しいが、練習なのでこんな感じ。
流石に現地で陰を書くゆとりはないので、簡易ケバ図にてスケッチ。
これをさらに陰つけて仕上げたのが次の写真。

うーん、なにか違う。
この城で幾つかしかない貴重な堀切が表現しきれていないのが残念だ。
これを山崎一先生の図と見比べてみたが・・・
同じ遺構(と言っても数十年の誤差はあるが)で結構違って見えたところが多い。
自分の描いた下書きの方は、現地にてしっかりコンパスを見ながら描いているので、
恐らく上が磁北のはず・・・
今回学んだ書き方は以下の通り。
1、本曲輪にて縄張り図の基礎となる本曲輪の形状を書く。
2、各曲輪の末端にて方角をコンパスにて確認しながら尾根の方向を把握する。
3、本曲輪から出来るだけ書き足して行き、次の尾根に行くときは面倒でも本曲輪まで一旦戻る。
4、各曲輪の形状は既成している曲輪の方角を確認しながら書く。
5、距離感を測れるようにする事。
5の距離感はまったく適当であったが、こんな絵が完成した。
これで距離も正確ならよりよい縄張り図が完成するはず。
でも猛烈な藪に覆われている場所にてどうやって距離を測るか?
『城館調査ハンドブック』に書かれているように歩幅を75cmで歩けるようにするのが、
一番手軽で誰でもできる方法かも知れない。
こんな訳でお粗末な絵が完成しただけだった今回の探訪。
これで学んだ事を活かし、埼玉の主要山城でも実施して、お絵かきしてみたいものだ。
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- 2012/12/10(月) 20:54:04|
- 研究の事
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