小谷城を後にし、進路をそのまま西へ。
向かうは渡良瀬遊水地である。
そこには知る人ぞ知る中世城館があるのだった。
●前原城(栃木県栃木市)

つい最近まで下都賀郡藤岡町だったのだが・・・いつの間にか栃木市と合併していた。
前原城、別名大木田城ともいい、中沼右京大夫宗忠の築城と日本城郭大系に書かれている。
それにしても・・・「水没した城館跡」か・・・
普通は興味が失せるはずなのだが、「消滅した」と書かれているとどれだけ本当に消えたのか確かめたい!!

途中の道を迷子になりながらもようやく土手の上に立った。
うーん、見事なまでに広い。
ちなみにここは渡良瀬川の支流である巴波(うずま)川の堤防内。

その巴波川を渡る。
何気にこの道は遊水地の管理道路かと思いきや、一般車両も割りと通る道だった。
確かに広い遊水地を横切っているから利用価値があるのだろう。

遊水地と巴波川を隔てる堤防の上に来た。
段々天気も晴れてきて、気分がいいので車の窓を開けてくつろぐ。
多少風が吹いていて、眠くなりそうだ。
そんなこちらの姿を通勤途中の人がチラチラ見ていたが、キニシナイ~
・・・おっとっと、肝心の前原城を忘れるところだった!

こちらが入手した情報によれば、前原城はどうやらあの茂みの中のようだ。
ってあの場所はヤバそうだ。下手にいくと湿地で足を取られかねない。
前原城の推定地を遠目に見るだけでこの場は終わりにした方が良いと判断する。
関東に湿地を利用した「ふけ城」というタイプの城があるが、
この前原城はまさに現代にあるふけ城なのかも知れない・・・。
でも、遊水地の景色は実に気分良く、心が癒されたのは事実。
城館にはいけなかったものの、気分的に満足してしまうのであった。
つづく
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- 2010/06/03(木) 06:47:58|
- 城館探訪の事(栃木県)
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