小山の街の中心街に近づくにつれて住宅や工場などが密集するようになってきた。
次に目指す場所は曲輪である。
なんとも露骨なネーミングであるが、本当に曲輪という名前の城館である。
●曲輪(栃木県小山市)

小山市史の地図によればJR宇都宮線沿いにあるとの事だが・・・住宅が密集している。
ここでも2往復も線路沿いをウロウロする。
うーん、まさかなっと思いつつ、国道50号線をくぐり、小山駅に近い所を探してみる。
すると・・・あった。

思ったより駅寄りであるのに関わらず、こんな土塁があろうとは・・・
ただ、車を停める場所が無いので、ちょっと離れたドラッグストアにて買い物を兼ねて停めさせていただいた。
そこから遺構まで少々距離はあるが、丁度いい散歩コースであろう。

ここにも立派な石碑が。
この石碑の名もまた「曲輪」である。

土塁を別角度から。
それにしてもこれだけ宅地化されつつもよく破壊されなかったものだ。

小山市史に掲載されている遠景を今で撮るとこんな感じ。
さすが30年前とは風景が全然違う。
恐らく30年前の撮影場所も、今の東北新幹線の高架下あたりになるはずだが、鉄道用地であるため側道からの撮影となった。

それでこの場所が遺構の中心のはずだが、土塁ほどのインパクトはなく。
ここを発掘調査してたとしたら、小山氏に関わる遺物が発見されたのかも。
もし調査がなされてなかったとしても、宅地になってなければ希望がありそうだ。
歴史が不明な遺構の割りに巨大な土塁。
あれだけの工事量を考えれば、この辺りを治めていた小山氏の居館説もうなずけるかも知れない。
暑い日差しの中、車に戻り次の城館へ向かうのであった。
つづく
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- 2010/06/14(月) 09:30:14|
- 城館探訪の事(栃木県)
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